<croquis2010-44>
(2010年5月29日・曇、モデル:美術モデルNo.540d)
美術モデルを対象とする制作は「疑似恋愛」でもあると人は言う。私もそういう心当たりはあるし当を得た言葉である。モデルに好感を持たなくては生み出される作品は味気ないだろう。
公開のクロッキー会での制作、ちょうど1年ごとに来る神経質で愛想がない寒がりモデルである。アトリエにモデルが入った瞬間描くきたくないナと思ったが、ポーズはそれを補って余りあるものであった。
頭部の小さな骨太な豊満な体格は540さんならではのもので、このところの美術モデルには少ない体型である。クロッキーのポーズもよく心得、造形的に好ましい自身の体型を生かしたポーズを生み出す。(私の勘だが自身が造形家なのかもしれない)愛想ないモデルはポーズも最悪なことが多いが、540さんにはそれは当てはまらない。欠が性格だけなのが惜しい。
もしかすると性格はわざと意識して演じてるのかもしれないし、ポーズから考えると案外面白い人なのかもしれない。そんな謎めいたところも人物対象の面白さか?
余談だが、激しく移動する迷惑な描き手が複数の描き手とモデルに「撃沈」されて静かになってしまったのは可笑しかった。
(★★★)(15/13+2,25)
20分ポーズ

10分ポーズ


2分ポーズ





4分ポーズ





<croquis2010-45>
(2010年5月29日・曇、モデル:美術モデルNo.646b)
5月も終わりというのに肌寒いような天候である。晴天であれば一気に盛夏のよう、今年は春は欠けてしまったようだ。
クロッキー会の後半は3月に描いたばかりの646さん、前回は極限まで動きをつけた思いきりのよいポーズが印象的だった。今日も楽しみでポーズ開始をワクワクしながら待つ。
色白で無駄なく引き締まった体型、ダンサーでよく発達した筋肉、描く意欲を高めさせるような顔立ち、魅力いっぱいである。
ポーズ開始前に元気に名前を名乗る、秘密主義の前半モデルと好対照である。第1ポーズは20分の立ちポーズが恒例だが、相当な重心を左足にかけ右足は爪先立ち、646さんのパワーは第1ポーズから炸裂である。20分間右足、特に太腿の筋肉は強く張りつめているのが遠目にもわかる。タイマーが鳴り休憩に入ってもすぐに動けないのもこのポーズの激しさ所以である。
続く短時間ポーズも646さんの実力が炸裂である。汗を流し最大の行為(ポーズ)を提供せんとする姿、描き手も大いに刺激を得たようだ。
(★★★★★)(8/6+2,24)