<人間速寫519>
(2010年5月23日・晴、18:05〜20:15、モデル:Yさん・・・23歳女性〜インターネットで応募の美術モデルNo.293)
5月は個人クロッキー、新規の応募がとても多かった。今日も新規の方、パリで美術モデル経験のある方で私の制作現場に興味を持ってのモデル応募である。
パリの美術モデルは個人営業で年齢層も高い。日本のように若い女性だけがモデルの対象になるのではなく男女様々な年齢層のモデルがいる。美術モデルの地位も確立されていて職業的にも広く認知されているとのこと、造形活動を国として強く支援している話題と合わせ、伝統の重みを強く感じた。
そのようなパリで美術モデル活動を数年続けている今日のモデルYさん、現地でのモデル活動は個人の紹介で広がっていくとのことで、個人の制作のモデルが専らだそうである。職業モデルとしては3年ほどのキャリア、さらに近親者にも画家が多く、幼い時からそのためにもモデルをしていたという。日仏のクォーターというYさん、どのようなポーズ表現をしてくれるか今日の制作は楽しみであった。
スタートのきっかけのみで私の指導が入り、後はYさんにお任せする。私の制作の方向性を汲み、さらに自身の美しいポイント〜背中からヒップへの曲線やバストのカーブ〜を生かしさらに強調したポーズを視覚化する。自身の美を熟知し自信をもって表現するということは今までのモデル活動の反映、良い意味で手慣れた感じでポーズを展開していく。
今日は私の都合により夕方からの制作開始、もともと雨天で自然光は望めなかったがスポット光を照射してのクロッキーである。相当強力な光によって肌合いの詳細も明らかで毛穴も見えるようだ。その中でYさんの肌は美しい。日本人ならではの美しい肌合いである。
ポーズを補助する小道具の使用をお願いする。小道具を使うのは初めてだろうが、それらの存在を最大に生かし、ポーズに一層の動勢が加わる。
ポーズの展開は急速でクロッキー帳をめくるともう次のポーズが固定されている。相当数のポーズが描けるだろうと思ったが、Yさんの体力は限界の模様、無理をして続けても無駄に枚数を重ねるということは私も経験上知っていることなので2時間あまり60ポーズのクロッキーで今日の制作を終了した。
掲載は3,4,7,9,11,16,17,18,19,21,23,27,28,30,32,33,34,39,43,45,46,47,49,51,52,53,54,55,57,58点目のクロッキー、30点。
| モデル Yさん 感想メール |
| やってる最中はものすごく集中しているのでわかりませんが、 おわったときの達成感はありました。 でもやはり限界は50枚だとおもいます。 そういうきもちで臨んでいたのです。 Sさんの描くクロッキーは、線が太くて生き生きしているのに、 なんだか繊細で、 顔がなくても、なんだか私だとわかりました。 自分ではぜったいに見ない角度で自分の姿を絵に描かれることに不思議な気持ちになりました。 とてもいい時間だったと思います。 |