<croquis2010-34>
(2010年4月29日・晴、モデル:美術モデルNo.654)
昼間の個人クロッキーから場所を移し夜は公開のクロッキー会での制作である。普段は短時間のポーズを交えて進行する会だが、今回は20分ポーズのみのクロッキー、さらにこの日は小さな円錐、球体、立方体や円柱を交えたポーズで、それを配置したり持つことによってポーズの意味を深めるという趣旨の主催者からのアナウンスが告知されていた。
モデルにとってもそれは難しいことであろう、相当に能力の高いモデルでなければ単に抽象的なカタチが無意味に置かれたポーズ陥ってしまうだろう。
早めに会場に入り準備するうち今日のモデルが到着する。嬉しいことに以前私が描いたことのあるとても意欲・資質の高い方である。豊かな肢体と白い肌が美術モデルに相応しく、さらに人柄もとても良い。これらのことだけでも描く意欲が高められる。
ポーズで具体化されたのはどれも巧みにカタチを生かしたものである。カタチを持ちポーズに動勢を与えた座りポーズ、ポーズ台上にカタチを配して球体を掲げた寝ポーズ、両手にカタチを持ち足で球体を握った半寝ポーズ、立方体に片足を載せ円錐形を持った手を頭上に掲げたポーズ、どれもが保持することのきつい動勢のあるポーズである。筋肉を緊張させて保たなくてはならず、一つとして抜くことのない素晴らしいポーズ、654さんの自身への厳しさ・モデルへの意欲と誇りがそうさせているに違いない。
6ポーズ計120分のポーズ、お疲れであろうに笑顔で描き手に振る舞う、好感の持てる654さん、モデルとしてのさらなる飛躍を期待したい。(★★★★★)(26/15+11,25)